YZF-R1Mのメンテナンス

YZF-R1Mの各部のメンテナンスです。


前後のサスペンションのオーバーホールからブ、レーキ周りの洗浄、オイル交換、スパークプラグ交換、ホイールベアリング交換などなど、来シーズンにも快適にサーキットを走れるように、シーズンオフに出来るだけリフレッシュさせるメニューです。


スパークプラグ交換時には同時にエアエレメントも清掃も行えますので、ついでに出来ることは出来るだけメニューに加えております。


こちらはついでというわけではないですけど、コストパフォーマンス抜群のブレンボのマスターシリンダに交換しました。

サーキット走行ではとても頼りになるパーツのひとつですね。

オイルタンクのステーはウッドストックで作ったものを利用しています。


リアサスのオーバーホール時にはかかせないサスの変わりのアルミ角パイプ。

ウッドストックではいつもどれかのオートバイがこのパイプを使ってなんとか自立しています。


せっかく取り外したのだから、スプリングの自由長とセット長を測定して、プリロードはどれくらいで走っていたのかを確認します。

160mm設定のスプリングだけど、実測では158.5mmでした。

同じように組まれているリアサスですけど、この数値次第では実際のプリロードのかかり具合が変わりますので、きちんと管理しておかなければいけない項目ですね。


組付け長は143.5mm


セッティングのデータを管理していなくて、行き当たりばったりで調整している方もたくさんいらっしゃいますので、念のためにスプリング自体をメモ変わりにしちゃったりしています。 


リンク周りのパーツは綺麗に洗って、ベアリングをグリスアップしてから組付けます。


さて、次はホイールベアリングの交換だぜーと思っていたら、??? あらら、こんなカバーがしてあるし…

しかも、こんな工具持ってないし…


こんな時には日々忙しくしているウッドストック工場だけど、なんとかおざおざさんに無理を言って、これだけのために特殊工具を作ってもらいました。 ありがたや、ありがたや。


出荷時には結構なトルクで締めつけてあったので、アルミで作った工具が負けてピンの部分が折れてしまうかなと心配しましたけど、しっかりと機能してくれて、綺麗に緩みました。


まだまだこのようにジャッキアップして自立できないマシンがたくさんあり、あまりの台数の段取りで頭がオーバーフローしていますが、何とかひとつひとつこなしていますので、気を長くしてお待ちくださいませ。


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