ZX-7RRエンジンOH

エンジン

ZX-7RRのエンジンのオーバーホールです。
このブログも本当になかなか更新されなくて、もうウッドストックなくなっちゃったんじゃない? なんて思われてそうですよね?
これがこれが逆でして、仕事に少しでも余裕がある時には、作業中に写真を撮れる時間があったり、もっと仕事が欲しいな、なんて、腹黒く営業活動の一端としてブログを書いたりするものですけど、あまりにも忙しく余裕を失っている時はカメラを手に取る余裕もなく、ただただ早く納車、納品しなくてはと、バタバタとしてしまい、ブログを更新する元気がなくなってしまうんですねー(泣)


で、オーバーホールです。
成功率を上げるため? 失敗率を下げるため?に、いつも同じ動き(分解、測定、確認、洗浄、再測定、修正、加工、測定、前準備、組立)をしているので、他のOHの記事と違うのは車種ごとのパーツの形の違いだけですので、なんとも変わり映えのしない内容でごめんなさい。



で、相変わらずのクランクシャフトの洗浄から。

クランクシャフトをゴロっと洗浄液で洗ったところで、その後にオイルラインの中を洗浄し直してみると、こんなにまで真っ黒い汚れがどんどん出てきます。 これを見て見ぬふりをして、組付けてしまうとせっかく新品のメタルを組んだり、クランクジャーナル、クランクピンをラッピングしたとしても、この汚れで表面を傷付けてしまいますので、面倒臭くても、しつこく時間をかけて洗ってあげないといけません。


ステップはもちろんウッドストック製(新品)でございます。

宜しくお願い致します。

そして、いきなり完成形に。

このように、たくさんの高価な新品のカスタムパーツ満載で、エンジンを始め、各部のメンテナンスをしたばかりのZX-7RRですけど、オーナーさまの一身上のご都合により、泣く泣く手放すことになりました。 どなたかご興味を持たれましたら、ご一報お願い致します。

ここまであんなに丁寧に組付けたのに、再度シリンダまで分解して、とある対策部品をわざわざ作って、なんとかかんとかクリアランスを確保して、組付け完了しましたとさ(汗)

研磨してから光明淡での見た目の当たりに頼らずに、負圧を測定して密着度を確認し、測定値が外れているときには、泣きながら再研磨しなければいけません。 その時でも光明淡では当たっているように見えるので、やはり測定はしないと安心できませんね。そして、この後、なぜか写真がありません。

なぜかと言いますと、シリンダヘッドを組付けて、元々ヨシムラさんのハイカムが組まれていましたので、それをそのまま組んで、バルブクリアランスの調整をして、念のために先のピストンとバルブのクリアランスを測定してみると、「んっ、クリアランスが小さすぎる…」 「なんで…」 、で、通常でしたらバルブタイミングをずらしてクリアランスを確保する作業で逃げるのですけど、カムスプロケットがボルト留めではなく、圧入式のタイプで、「ガーーーン、どうしよう???」 ということになり…

もしも、このクリアランスの測定をしていなかったとしたら、エンジンを回した時にピストンとバルブが衝突して、エンジンが全損していたに違いありません。 こんなことがありますので、必要な測定は必ずしていないと大惨事につながるという良い事例になりましたね。

バルブシートカットもいつもどおりに時間をかけて丁寧に研磨します。

ピストン、シリンダを組んで…

その後にはもう一度、表面も綺麗に洗浄します。


大事なコンロッドボルトは出来ればボルトの伸びでトルク管理したいところですけど、構造上無理な場合にはトルクと角度で。

自分はデジタルトルクレンチ派だけど、よっしーはなぜか拘ってアナログ派です。

どちらが良いのかはわかりませんが、壊れない確立が高い方が正解です。


一般的にやっていることでも、必要ない項目は割愛しますし、みんなはやらないことでも必要だと思うことはかなり突っ込んでやっています。 どちらが正しいかはわかりませんけど、壊れる確率が低いほうが正解です。


トランスミッションも全部分解してチェックします。

レーサーと違って距離で管理して、なんでもかんでも新品に交換すると費用がいくらあっても足らなくなりますので、そのオーナー様の使用の仕方とこれまでの距離に対しての消耗具合を考察して、あと何万キロはこのままでいけると思われるものは再使用しますし、ここは信用できないという部位には迷わず新品に交換するようにしています。


こちらも大事なオイルポンプ。

全部分解して、パーツの傷や摩耗がないかなどをチェックして、疑わしいところがあれば迷わず交換しています。


シリンダのボーリングが終わっても、内燃機屋さんにとっては意地悪なくらいピストンの外径とシリンダの内径を測定し直して、狙ったクリアランスに収まっているかを確認します。


ピストン周りの重量も測定して、4個の重さが合うようにします。

オーナー様が持ち込まれたこのピストンのおかげでこの後、思いもかけない悲劇が起こるとは…


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