最新型専門店のはずなのに…(どこが…)

最新型のお勉強をしているのだから、旧車なんて手のかかるオートバイはこりごりだと思っているのに…
思えば思うほど裏腹な結果になり、毎日のように悩める旧車乗りの皆さんからの問い合わせが来てしまっております。
お電話などでは思いっきりやる気のなさそうな雰囲気を醸し出しているにも関わらず、それでも諦めずにアプローチされるので、押しに弱い私は嫌々受けてしまっている状況です。
こんな公の場で嫌々などとよく言うわと思われるかもしれないのですけど、最近あまりにも変なカスタム?整備?を施されている車両に出っくわして、あらっ???…、 何でこんなことしているの???…、 しかも大金をはたいてまで???… という不思議な感覚に陥ってしまうことが多くあります。 普通に基本に忠実にしていればこんなことにはなるはずがないのに。


こちらのZ1000MK2もその一台。
ウッドストックでエンジンを分解するときには、ヘッドカバーを開ける前にキャブレターのチェックやスパークプラグの確認作業に始まり、圧縮圧力を測定したり、バルブクリアランスを測定したりと、最初から順を追って確認してくのですけど、いきなりの異常値、そしてまた別の異常値で、かなり心配になり、ノーマルカムが使用してあったのですけど、どうにも怪しいのでバルブタイミングも測定してみることに…
ピストン上死点を出してたところで、いきなりの異常を発見…


EX側のバルブタイミングを測定すると、自分が計算間違えをしているのかと勘違いするくらいの数値が出たところで、妙な数値の圧縮圧力の意味も少しだけ理解できました。
このように次の作業に対しての予習をして、その後の予測を立てながら分解していくと、重要なことを見落とすリスクも少なくなりますので、闇雲に素早く分解作業をするよりも必要な項目を測定、確認しながらゆっくりと作業を進めていく方が次のトラブル回避のための方策も立てやすくなりますし、最終的には早く完成に向かうのではいかと思っています。
まだ腰上の分解をしただけですので、これからピストン、シリンダ、シリンダヘッド周りの各部の測定をして、更なる不具合を探す作業をしなければいけません。 これらの測定時にはウッドストック工場の機械が活躍しています。 内燃機のために設備した工作機械ではないのですけど、そこは有効利用をして測定や加工で使っています。


そして、こちらも何やら怪しい症状で入庫のZ1。
うん、確かになんだか怪しい。
こんな気持ち悪い生き物のような症状は、原因究明までにもの凄く時間がかかることが多いので、作業をお受けするときには、やはり受けたくなさそうな、嫌そうな雰囲気を出してしまいます。


まず疑うのはキャブレターですよねーなんて言っていますけど、SS専門店になったら、もう素手でガソリンなんて触ることがなくなるだろうと思っていたのに、何故だか毎日のように誰よりもキャブレターを分解、組立しているような気がします(泣)
毎日、空燃比が狂っている体に悪い排気ガスとガソリンの臭いで頭が痛いのです。
だから旧車って…


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