とーっても長ーくお預かりしておりましたGPZ900Rのエンジンのオーバーホールがようやく完成しました~
まだメーカーから販売されている部品はバンバン新品に交換してもいいよ、という温かいお言葉に甘えまして(これが一番安心できますので)、まだ使えそうな部品であっても、今後数年乗り続けることを考えて、なるべく新品の部品を使いながら組み込みをしました。 とは言え、オーナー様の日頃のメンテナンスや使用状況もしっかりとされていた様子でしたので、そんなに酷くは消耗してはいませんでしたね。
ピストンはブルドッカータゴスさんから発売されていますヴォスナーの73.5mmのキットをチョイスさせていただきました。
このサイズだとスリーブ厚も確保できますので、安心して使えます。
パワーよりは調子良く長く乗れる仕様が良いと思われます。
クランクケースを組むのが一番気を使い、シリンダまで組むのが2番目に気を使いますので、ここまで来るとかなり緊張感が和らぎます。
シリンダヘッドはウッドストック工場でおざおざさんが面研を施してくれて、バルブシートカットは私が担当しました。
こちらの画像ではまだ加工されていませんけど、ポートの段付き修正+アルファでポート加工をしています。
ピカピカにまではしなくてもいいと思いますが、空気の流れの妨げになる部分だけでも削ってあげると、効率が良くなりますね。
そして、途中の画像も省略して、いきなりの完成の図です。
イグニッションコイルまで新品にしましたので、何の問題もなくエンジンは始動してくれました。
しかし、何十年もこの仕事をしているのに、自分で組んだエンジンを最初に始動する時にはいまだに緊張します。 自分は何かやらかしているのではないか? 全部ネジ締めた? あんなにたくさんの部品で出来ているものが壊れずに回るはずがないのでは? などと心配になるのです。 それはキャリアを重ねれば重ねるほど、自信が付くと思われがちですけど、まったく逆でして、いろんなことを知れば知るほど、余計な心配が強くなるばかり。 それでも始動してオイルや水漏れがないのを確認して、キャブレターのスローの調整をして、試乗をしながら様々な確認ができると、その心配はだんだんと少なくなっていきます。
でも、まだたくさんのエンジンの作業を並行でしていますので、当分はこの緊張と付き合わないといけませんね。
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