エンジンとマフラーとキャブレター雑学
先日、Z400FXのパワーチェックしたところ、なんと20馬力そこそこしか出てないし…
なんでですの???
ここまでパワーが出てないとは…
こんなときはまずマフラーが原因のことが多いのでチェックしてみました。
やっぱりです。 排気の出口が小さすぎる
上の写真のように、向こうが見えないくらいの穴径の作りでした。
エンジンのオーバーホールとプチチューニングの依頼で入庫しているのですが、マフラーがこのままだとおそらくパワーは変わらないと思われ…(相変わらずの北の国からネタです) ますので出口を改造することにしました。
構造上バラバラにしないと加工できないので分解してみたら
とんでもない量のスス(カーボン、黒い粉)が出てきてビックリ!!!
写真だと平面なのでわかりにくいけど、立体的に見ると山になっています。
鼻の中真っ黒になっちゃいました
なんとか分解してみたものの、さらに溶接を削り取ってあげないと出口を加工できません。
本来ならサイレンサーだけでも作り変えた方が簡単なんだけど、今回は改造でということになりました。
出力特性やパワーそのものもエンジンよりもマフラーに依存するところが多いので皆さんも一度チェックしてみてはいかがでしょうか?
キャブセッティングがうまく出ないからなんとかしてほしいと依頼を受けても、キャブの前にマフラーをどうにか改造しないとキャブセットしても意味がないということがほんとに多いのです。
2月に入って早くも春を意識してか、昨日と今日だけで3台インジェクションとキャブレターのセッティングの依頼が入ってきました。
ウッドストックでキャブセットすると、ほとんどのお客様は一年中同じセットで乗っていただけるようです。
これがマフラーが神経質だと、こうはいかなくなってしまいます。(エンジンの圧縮が低くても同様に神経質になり、最悪はセット不可能になります。)
なので、メインジェット、スロージェット、ジェットニードル、スクリュー類のセッティングパーツの中にマフラーもセッティングパーツだということを頭に入れておくといいですよ。
マフラーのちょっとした部品を作ったり加工するだけでうそみたいに走るようになりますよ。
下の写真はおまけです。 手作りエキゾースト!
ぼくちん(言うな?)頑張ったからしつこく掲載