安くて、早くて、いいものは難しいかも?
最近、ウッドストックブログを見ていただいている同業者の皆様によく言われるのですが…
毎日、“ブログに描いているような仕事ばかりやっていて経営が成り立つよね” と
確かに、いつも難しい作業ばかりしていまして、ひとつの作業にかかっている時間があまりに長くて、なかなか仕事が終わらないのですね。
下の写真はかなり前に作ったものですが…
あまりに圧縮が高いエンジンがあり(確か圧縮圧力は19くらいあったとおもいます)、圧縮を下げるためにクランクケースとシリンダの間にシリンダガスケットの代わりに分厚いスペーサを作ってかさ上げをするために作ったものです。
どれくらいかさ上げしたら希望の圧縮になるかを計算して、寸法を取って、ひとつだけ作りました。
実際に削る時間はそれほどでもないですけど、準備に要する時間は半端ではないのだけれど、相応の金額設定にするとなるとなかなか理解を得られないしのが国産二輪業界の弱いところの
ような気がします。
いいものが高く売れるようになると技術のある会社がどんどんいいパーツをリリースしてくれると思うし、より良いサービスを与えることができるので、レベルの高いカスタムマシンが世に生まれるのだとおもいます。
かっこいい、綺麗なバイクがたくさん街を走っていると、若者もバイクに乗りたくなるような気がするのだけど…