オーリンズ正立フォーク用ステム製作

オーリンズの正立フロントフォーク用の上下ステアリングステムを製作しました。

これはGSX1400にオーリンズのゼファー１１００用のフロントフォークを装着するという仕事で、数あるオーリンズの車種の中から長さやバネレートを考えて一番使い勝手がいいということでゼファー用に決めました。




ごついアンダーブラケット!

でも、裏面からかなりポケット加工がしてあり、非常に軽量に出来ています。

ステムシャフト部分の穴が大きいのはオフセットを可変にするための偏芯カラーが入るためです。

オフセットを変えれることで、ノーマルのオフセットと数ミリの小さいオフセット（トレール量が変わります）を使い分けることができるので、セッティングするにはとても有効な手段だと思います。

このフォークオフセットはオートバイのハンドリングに非常に大きな役割を果たしているので、カスタムする際には神経を使わないといけない重要な部分となります。

逆に言うと、絶対にこれ！　っていうのが分からないから可変にすることで失敗を回避しているのですね。

最近はあまり見かけませんが、以前に他の車種から安易にフロント周りをごっそり移植しているカスタム車両をよく見かけていました。　フォークの長さやフォークオフセットがまるで適合していないので危険なだけで、乗っても全然楽しくなくなります。

バイクには絶対に無視してはいけない数字がありますので気をつけましょうね。

レーサーでもサスの長さの設定を変えるだけで、まったくまともに走らなくなり、変な挙動が出るようになります。

こんなときはまずノーマルのデータに戻して確認テストをするものです。　

バイクはすべて物理によって動くものなので、それに逆らってしまうようなカスタムは間違いだとおもいます。　（かざっておくだけのカスタムマシンだったら物理は関係ないのですが）

こちらはトップブリッジ

オーリンズのブラック仕様に組んだところです。

ステムシャフトの偏芯カラーはトップが一本、アンダーが2本でボルト留めされます。

下からの見た目が迫力ありますでしょ？

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