エンジンOH

エンジンのオーバーホール

オーバーサイズのピストンを使うためにシリンダをボーリングする際、ピストンメーカーの指定するピストンクリアランス(ピストンの外径とシリンダの内径の差)になるようにシリンダライナーを精密に削って、それぞれのピストンのサイズに合わせて加工しないといけません。

新品のピストンの外径を測定すると結構バラバラなのに驚きます。

今回のOHではオーバーサイズは使わずにピストンは新品にするということでして、1~4番シリンダのどこにどのピストンを使えばいいかを決めるためにいろいろと測定しました。

なんだかややこしく書いてしまいましたが、ピストンとシリンダの相性合わせです。

昔ありました、フィーリングカップル4対4といった感じかな?(年がばれるわ)

ピストンを測定するのはマイクロメーターという1000分の1ミリまで測れるすごいやつです。

ピストンが整列している上の段が使用していた中古のピストン。

下の段が今回組む新品ピストン。

困ったことに新しいピストンの方が小さいものもありまして、なんとも困った状況になっております。

ピストンクリアランスはなんとか許容範囲なのでそのまま組みますが、完全にベストといは言えませんね。


woodstockのブログ


そしてそして、下の画像はシリンダを測定しているところです。

シリンダゲージという内径を測定するもので、ダイヤルゲージを上に取り付けて使います。

使い慣れないと数字を足し算するのか引き算するのかを間違えやすく、自分も久しぶりに使うと最初によーく確認しておかないとわからなくなってしまいます。

ボーリングしたばかりのライナーはいいのですけど、今回のようにそのまま使用する場合は、場所によって(シリンダの上、中、下、横方向、縦方向)微妙に内径が違う(楕円になっている)ので、各部測定して、ピストンとの組み合わせを決定します。

とにかくエンジンのOHは地味な作業の連続で時間も結構かかってしまうのですよね。

このZが終われば、あとは隼が待っていますので頑張らねばですね。

woodstockのブログ



この記事を気に入って頂けたらいいね!フォローをお願いします

  • facebookfacebook
  • TwitterTwitter
  • LINELINE
  • B!B!

Related article関連記事をご覧になりたい方はタグをクリックしてください。

Related Products関連商品

関連商品はありません。