ステムの追加工(GSX-R1000)

GSX-R1000のフロントフォークを交換するためにアンダーステムを加工することになりました。

K5のノーマルフォークの外径は54mmで、今回はオーリンズのGSX-R1000K7,8用を採用するので、こちらは56mmとなります。

フォークのツカミを2mm拡大するだけですけども、精度を出そうと思うとなかなか大変です。

完成された部品を加工するとなると、まずは加工の際にホールドするのが一苦労で、

ステムの場合は締め付けの切り割りがあるので寸法を正確にするとなると割り部分にちょうどいいスペーサをいれないといけません。

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あとは治具の製作です。

どのように治具を作ってもいいのですけど、今回はステムシャフト穴、フォーク穴の2個の計3点の位置がずれてはいけないので、治具に3点の加工をし、さらにステムがカパッと挿入できる精度でメスの型を削ってステムを入れ込めるようにしました。

下の画像で少し見えると思います。

さらに、ボーリングするのに貫通するように加工しないといけないので、治具にはあらかじめ56mm強の穴を加工してあります。

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実際の加工風景です。

治具作りやセッティングの時間は長いですけど、加工時間は微々たるもので、このように画像などで説明しないとワンオフの大変さが伝わらないとおもいご紹介しております。

だって、この治具を作るのとキャリパーサポートを作るのは同じくらいの時間がかかるかも? 

いや、内側の形状加工(ポケットミル加工)しているからこっちの方が大変かな?


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そしてオーリンズを組み付けた写真です。

なにもなかったかのようにくっついているでしょ?

ステアリングダンパーのブラケットも同様に加工しました。

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取り付けは完了しましたけど…

はたして、オーリンズがノーマルよりもいい仕事をしてくれるか心配ですね。

レースはタイムがすべてなので、ノーマルよりも良いセッティングが出ないと高価な部品に替えた意味がなくなりますので。

ただ、テストの走行時間がなさすぎで…

ほどほどに煮詰まったノーマルを超えるのは難しいかな?

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