ハーレーXR1200ステップ
ハーレーのXR1200のバックステップ製作
ハーレーのステップを作るのは、いつも苦労が多いです。
というのは、フレームのステップ取り付け面からステップバーまでの距離が左右方向に離れており、ノーマルは鋳物でできているので、複雑な形状でもなんでもないのですけど、削り出しで作る場合は非常に分厚い材料から加工しないといけないので、加工時間もかかってしまいます。
とくに、最近は3次元形状でオフセットさせることが多いことから、プログラムもとても時間がかかります。
下の画像はシフト側のベースブラケットを加工する工程が間違っていないかシュミレーションしているところです。
この形状は多面曲面の複合面なのでモデルを作るのも大変ですが、こうやって仕上がり具合をパソコンで確認するのも重要で、これを怠ると刃物は変なしてしまい、加工に時間がかかる分、出来てみて、失敗していた時の落胆が半端ではありません。
下の画像が切削加工を終えた状態です。
大きな分厚いアルミをこのように削り出しています。
これは60mmの材料からの加工で、とてもステップのパーツの厚みではないですよね。
だって、アンダーステムでも60mmもあるのは、JSBレーサーくらいですものね。
車体に取り付けるとこうなります。
スイングアームを回避するので、このような形状が必要になるわけです。
特にシフト側はエンジン(クラッチハウジング)の張り出しが凄くて、これだけのブラッケットを用意しても、更に、スペーサカラーで逃げないといけなくなりました。
3次元の曲線と曲線の繋がりが自然で非常に美しい形状ですよ!
こちらはブレーキ側の画像です。
写真だとわかりにくいですが、ベースプレートはゴツいブロックから加工しています。
もうすぐ完成しますので、アルマイト処理して、もっと綺麗になったものを紹介しますので、よろしくお願いします。
おざおざはこのステップの製作、自分はこの車両のマフラーを作っていました。
またまた、気がつくと12時を回っていました。
日をまたぐことが多い4月ですね