サスペンションについて

年式はかなり古いですが、ZX-6RRでサーキットを走るということで、まずはどうしましょう?
というご相談です。

まずは、そのサーキットに合わせたファイナルレシオにするためにフロント、リアのスプロケットを交換。

ブレーキパッドはよく効くものに、

フロントフォークはOHとともに、スプリング、油面の変更、

リアサスはオーリンズなどのアフターマーケットにした方がよいかどうかの質問でしたけど、ST600クラスではノーマルサスでもとんでもないタイムが出ているという現状を伝えて、今回はノーマルをOHして、スプリングを合わせるということになりました。

高価なサスが早く走れるというわけではなく、高価なサスは早く走れるようにセッティングしやすい、という表現がわかりやすいと思います。

ノーマルサスはプリロードの調整(油圧ではなく、ネジ式ゆえ)をすばやくできなかったり、ダンパーの調整にクリックが無かったりと、コストを抑えるために各部の作りがよろしくない部分もありますけども、最近の年式は特にですが、非常によくできていると感心させられることが多いですよ。

きっと、買ったままの高価なサスよりは、腕のあるメカさんが手を加えたノーマルの方が結果が良かったりするでしょうね。

そうは言っても、レベルの高いレース(全日本や8耐などの)では、上位を走るチームは高価なサスを使って、さらにそれを改良、改良しまくってとてもレベルの高いサスに仕上げているのでしょうから、いいものに越したことはないのでしょうが…

というように、発展性という面では負けてしまうのでしょうが、サスというのは、車高などによる、車体姿勢と同等にオートバイにとってとても重要であり、より良く発展させることで、マシンの性能を高次元にしてくれるありがたい部品なので、いろいろ試すことで、走る楽しさが大きくなるのだと思います。

ブレーキング、コーナーの進入、脱出、ストレート等の各パートで、怖いなーとか、変だなーとか、走りにくいなーとか思うことがあったら、姿勢やサスの動きを見直すことで、割と簡単に克服できることがありますよ。



サスを外すと動かすのに困るので、おなじみのアルミの角パイプ君です。

woodstockのブログ

ウッドストック製のリアサススプリングコンプレッサー


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スプリングを外してプリロードが何ミリかかっているかを確認します。

プリロードとは下の画像のように、スプリング単体の自由長に対して、組み付けた状態のスプリングの長さとの差の量をいいます。(プロの方は当たり前だろと思うでしょうが、ここは流しておいてくださいね)

ですので、油圧プリロードで何回転回した、と言われても自由長に対してのプリロードはわからないし、同じメーカーの同じレートのスプリングでもひとつひとつ長さは違うので(160ミリ設定のバネでも160ミリあったり、158ミリしかなかったり)、このようにスプリング単体にして長さを確認しないといけません。

アフターマーケットのサスで、同じ車種用のものでも、スプリングの長さはまちまちですので、売っているもののプリロードはそれぞれ違うことになりますよね。

レースではこの辺の管理を細かくしている(バネレートも一本一本違いますし)ので、細かな要求に対してのセッティングができるのです。

ストリートでも体重の違いや、良く走るステージの違い、ハンドルやステップやシートによる姿勢の違いがありますので、良いサスは自分で作るものだと思って、いろいろ悩んでみると楽しいと思いますよ。

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