ワンオフキャリパーサポート


キャリパーサポートのワンオフ製作


ホワイトパワーのフロントフォークにブレンボ40mmピッチキャリパーの組み合わせでのサポートです。


お客様からは表側にポケットミル加工にて一段削り落すオーダーがありましたので、下の画像のようなデザインに図面を描いてからマシニングで製作しました。


実際に加工する時間はそれ程でもないのですけど、やはり時間がかかるのは寸法取りですね。


フォークの2点とキャリパーの2点の関係の採寸もそうですが、一番神経使うのは左右のオフセット方向の数字出しです。


まず、細かくホイールセンターを割り出すために各方面から計測します。


ホイールセンターが出ていないと、同じオフセットでキャリパーサポートを作っても左右のキャリパーに対してのブレーキディスクのセンターが少しずれてしまいますので、正確なホイールセンターを出すのにホイールカラーを製作しました。


ホイールの位置が決まったら、ディスクのオフセット量、フォークのサポート取り付け位置、キャリパー本体の取り付け端面からディスクセンターのオフセット量などを測定して、適切なキャリパーサポートのオフセットの寸法が割り出せるわけです。


実際に加工が終わってからも仮組して、きちんと測定どうりになっているかを確認して完了となるわけです。 


アフターマーケットパーツとして販売されている部品はこれらの採寸、仮組、手直しを経てプロトタイプを製作して、問題なければ量産されるわけですから、時間のかかるコストは量産品に少しずつ上乗せするので、単価にはそれほど影響はないのです。 単品となるとこの初期コストが全てひとつのパーツにのっかってしまいますので、ワンオフはそれなりの金額になるのがお分かりになりますでしょうか?


とは言っても、かかった時間をそのまま請求すると凄い高価なものになりますので、かなりの部分サービス作業になっているのが現状です。


でも、やっぱりワンオフって、いわゆるオーダーメイドですので、お客様が望まれる形に的を絞って、さらにこちらのアイデアが採用できたりして、結果喜んでもらえるのがダイレクトに伝わってくるので、やりがいがあるからやめられないのかもしれませんね。

woodstockのブログせい



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