ZX-10R
ZX-10Rのシリンダヘッドです。
村リンが鈴鹿の2&4に出るというので、ポート研磨や面研やバルブシートカットなどなどの作業をコツコツしていました。
2011年シーズンはずっとウッドストックエンジンを仮パクしたままレースに出ていたので、それなりに速いエンジンで全日本をスポットで走っていて、自分のエンジンの方はあまりチューニングはしないで大事に取っていたのですけど、今年は自分のエンジンをしっかり作っての参戦となるようです。(ウッドストック本体の方は何も決まっておらず、何して楽しもうかなと思案中)
バルブタイミングもしっかり調整!
しかし、この前に何度も恥ずかしい凡ミスをおかしてしまいまして、無駄に時間を使ってしまいました。 ミスの内容はみっともないので言えません…
自分のレーサーを整備に来ていた村リン
リアサスをメンテナンスしているはずなのに、油圧のプリロードアジャスタを上下逆に組付けようとして、いじめられている様子…
整備しているふりをして壊しているだけに違いありません。
この後、岡山国際に練習に行って、速攻で転倒して、またマシンを壊したバカ者です。
転倒すると次回までには有効なセットアップが出来ずに、ただ修復作業をするだけの時間を費やすことになります。
実際に昨年のウッドストックの鈴鹿8耐までも、転倒→修復→転倒→修復→レース→結果ダメ。
という流れにならざるを得ません。 結局、時間もお金も前向きな使い方が出来ずに無駄が無駄を呼ぶようになります。
仕方ない転倒もありますけど、やっぱり時と場合次第であり、何も得るものなく転ぶのは回りに対しても迷惑をかけるだけですし、ライダーとしても信用を失いますよね。
だからと言って、せっかく練習に行って、ゆっくり走れというわけではありません。
寒いとか、身体の慣らしとかを理由に遅いタイムで走って満足しているライダーは路面やタイヤの状況を把握できていないだけで、結局はコンディションが良い時しか走ることのできないスキルの未熟なライダーであることを自覚するべきだと思います。
このようないろんな状況下でも安定したレベルで走ることが出来るベテランのライダーが今でも全日本の一線で活躍できる理由で、彼らはオートバイブームもあって、若いころからオートバイに乗りまくって、レースに出まくって、とにかく走ることが好きで、未だにライディングスキルを向上させることに貪欲であるから、体力的にピークを過ぎてもトップで走れるのではないのでしょうか?
いくらマシンが良くて、タイヤが良くても、越えられないからオートバイは楽しいのでは…
あくまでもスポーツのひとつですから… たくさんそのための練習をしないと上手くはなるはずないよね。
よくライダーのブログで、自転車でトレーニングとかランニングでトレーニングとか言ってるけど、プロ野球選手はトレーニングしましたとかみんなに発表しませんよね。 だって毎日するのが当たり前だからです。 たまにしかしないから発表したくなるだけでは… それではトレーニングじゃなくて、サイクリングしましたとか、散歩しましたとか、趣味を堪能しましたって書くべきだよね。
ライダーはバイクに乗らないと上達するわけないでしょ?
今、プロ野球選手はキャンプで毎日、一日中野球しているわけで、ほとんどのバイクレーサーはレース前に1~2日練習するだけで本番に出るわけでして、ダルビッシュだってそんな練習量では成績残るわけないですよね。
それをマシンの性能やぼくらメカニックのセッティングではカバーできっこないはずです。
レーサーもストリートの皆様もたくさんバイクに乗ると、もっと楽しさ増えると思いますよ。