CBR1000RRエンジンオーバーホール
CBR1000RRのエンジンOH
このところホンダのエンジンが多いような気がするウッドストックですけども、先日は外国車の作業依頼が多いなどと書きましたし、基本的には何でも受けてたってきたショップですので、いろんな車種、いろんな作業内容が来るのは仕方ないですね。
しかし、いろんなメーカーのオートバイを見る機会が多いことは良いことで、各メーカーの良いところや悪いところなどに気づくことができますし、いろいろ知った上で、それを元にカスタム作業やレース作業にアレンジが出来るから、現状の何でも屋的な要素は必要なのではないかと思っております。
分解して、綺麗に洗浄して、消耗パーツを交換しながら丁寧に組付けていきます。
で、早くもエンジンの腰下が完成!
腰下が命などと思っている自分はここまで出来たら、ひと安心してしまいます。
ショップで自分一人しかいないときにこの作業をしていたら電話をとらないことがあるので、申し訳ありませんけど、懲りずにまた電話してくださいませ。
でも、この部分は閉店後にしていることが多いですね。
そしてもうお馴染みのバルブシートの修正作業ですね。
手作業のダイヤモンドの粉が散りばめられたカッターで削るのですけど、いつも使うカッターはもう切削性が悪くなっていて時間もかかるし、手も疲れるしで、16バルブは泣きが入ります。
新しいのを買えばいいのですけどね。 ひとつのバルブに3種類必要で、バルブの傘の径も何種類もあるので、また買いそろえると何十万円もかかりますので、何年も我慢して使用しています。
シートカットが完了すると、軽く擦り合わせします。
チタンのバルブは基本的には擦り合わせはしないようにということですので、楽ちんですけど… コンパウンドを付けなかったらいいのかしらね?
ここまで作業が進んだら、最後に面研磨。
これは自分ではなく、ウッドストック工場でおざおざがマシニングで綺麗にしてくれます。
今回はCBR1000RRと共に、CB750Kのシリンダヘッドも一緒に面研しました。
新旧のシリンダヘッドです。 時代の流れを感じますよね。
吸気、排気のバルブの開口面積どれだけ違うの??? っていう感じです。
で、ヘッドを組んで、バルブクリアランスの調整をして、バルブタイミング(今回はカムシャフトがSTDじゃないものを新規で組みましたので)の調整をして、完成となりました。
全部組んでから、最後にインテーク部分などにゴミなどが入らないようにマスキングをしている時が、緊張から解き放たれて気持ちいい瞬間です。
とは言え、エンジンを始動して正常に動くのがわかるまでは心配ですけどね。
この感覚は何年経っても何基エンジンを組んでもかわりません。 本当にエンジンかかって、試乗してみて、問題なさそうって解るまでは安心できません。
基本、自分を信用していませんからね。 信用してないから何度も確認したくなったり、勉強してないと落ち着かなかったりするんでしょうね?
ということで、早く安心したいから、明日エンジン積んじゃいましょうかね?