車高変更作業
ウッドストックではオートバイの車高の変更についての作業、加工、パーツ製作依頼が多数よせられてきます。
車高の変更の目的は千差万別でして、その対処方法もいろいろです。
フロントに関しては、フォークの突き出し、突き戻し、突き戻ししきれない場合はステムトップの上下オフセットを変更したものを製作してフォークの長さを補うこともあります。
最近特に多いのがフロントフォークの交換に伴う長さの不足を延長パーツを製作してフォークの長さそのものを数十ミリ程度長くするという依頼。
古い調整機構のない正立フォークでしたら単純にトップキャップの長いものを作ればよいのですけど、最近の複雑な構造の倒立フォークは内部のパーツ数点をすべて延長しないといけないので、かなり大変な作業になります。
しかし、アウターパイプを同じカラーにアルマイトすると下の画像のように違和感なく延長できますので、高性能なフォークの質感を損なうことなく長さを変えることができますね。
リアに関しては、さらに多様に車高を変更する方法はありますけど、それぞれにその効能は変わってきますので、目的に合った手法で対処しないといけなくなります。
一般的にリアサスの車高調整機構で10mm~15mm程度は調整可能になりますけど、場合によってはもっと調整幅は必要になることもしばしばあります。
ウッドストックではリアサスの車高調整ブラケットを製作しなおすこともありますし、下の下の画像のようにサスペンション側ではなく、フレーム側に取りついているブラケットを作り変えて大きくサス長を補うこともあります。
レースだとこのようなパーツをワンオフで作成してセッティングパーツの一部として使うこともあります。
またはこれ。
リアサスのリンクロッドんも長さを変更しても車高は変わりますので、この部分で対処することもあります。
しかし、対処する部分部分でしつこいですけど、効果の幅、種類は変わりますので、単に車高を変えるということに対しても、デリケートに対処しないとデメリットも発生します。
このような作業はかなりの知識が必要になりますので、使用状況など、いろいろとディスカッションしながら作っていく必要がありますね。