ZZR1100Cリア周りOH&オーリンズリアサス
こんばんは~
まずはウッドストックHP内の会社案内ページを更新しましたので、是非ご覧になってくださいませ。
ウッドストックHPだけ見た方はオートバイパ-ツメーカーだと思う人が多いですし、ブログだけ見る方は修理、エンジン、レースなどのなんでも屋だと思う人が多いし、HPの案内で少しはウッドストックの活動内容が理解していただけるとありがたいな、ということで、更新させてもらいました。
沿革は2007年で止まっていますので要更新ですね…
作業の方は遅いながらも数台を同時進行している状態です。(長期お待ちいただいているお客様申し訳ありません。頑張っておりますので、少々お待ちくださいませ)
下の画像はZZR1100Cのリアの足回りのオーバーホールです。
リアサスはオーリンズを装着して、スイングアーム、リアサスリンクのベアリング周りの交換(必要であればですが)をします。
この車両… リアサスの脱着大変です。
別体リザーバタンク、イニシャルアジャスター付きの新品サスを装着しようとすると、まずはフューエルタンク、テールカバーを外して、さらにはリアフェンダー周りを後方にずらさないと上の取り付けボルトがきちんと脱着できず、リザーバタンクの通り道が確保できません。
何の作業か解らないほどたくさんの部品が取り払われたZZRです。
↓↓↓
長年使って痛んでいたベアリングを取り外して、スイングアーム、リンクをきれいに洗浄してから新品のベアリング、オイルシール、スリーブを組み付けします。
この状態になるまでにかなりの時間を費やしてしまいました。
オーリンズの新品サスペンションですが、組み付け状態を確認してみます。
スプリングプリロードは14mmの設定みたいでしたが、実際のスプリング長を計測してみないと怪しいので、新品なのにも関わらず、スプリングコンプレッサーでスプリングを外してみましたよ。
160mmの設定のバネは実測では160.5mmでした。
短いことが多いのだけど、今回は珍しく0.5mm長いバネがついていました。
ということは油圧アジャスターがゼロの状態でプリロードは14.5mmかかっていることに…
これにプラスして、油圧のアジャスターで実測8mmほどプリロードが追加できるので、22.5mmまでイニシャルをかけることができるみたいです。
うーん、こんなに必要かな? 14mm以下にしたいという状況にならないかな?
それでなくても柔らかく動きが解りやすいのが好みのオーナー様ですので、22.5mmは絶対に使わないだろうという予測で、油圧アジャスターのストッパーになっているロックナットの位置を上方にオフセットして、ゼロ状態では10mmまで抜けるように設定しなおしました。
これでも10mm~18mmの幅で調整可能ですので、最初はこれで使ってもらいます。
あくまでもお客様とお付き合いしている中での好みの予備知識があってこその初期変更ですし、あくまでも自分の予想?(出荷時のまま組んでしまって、お客様から硬くて動きが解らないを言われるのを恐れれての判断ですが…)ですので、誰でもこれが良いとは言いませんので、真似したけどだめだったじゃんかという苦情はやめてくださいね。
今回だって、試乗して結果ダメだったっていうこともあるわけですので。
このスプリングは160.5mmでしたけど、これが158mmしかなかったらプリロードは14.5mmではなく、12mmになるわけですので、同じオーリンズを使っていてもAさんとBさんでは乗り味が違うなんてことは当たり前に起こる現象ですよね。
そんなこと全然気にしない方にとってはかなりマニアックな話になりますけど、せっかくの高級パーツだし、せっかくのセッティング機能付きのサスペンションなので、有意義に使ってほしいので、このようなおせっかいをさせてもらっています。
ほかの作業が完了したら試乗して確認します。
問題があれば調整しないとね(おせっかいが裏目に出てたらいけないので…)