Z750GPノーマルキャリパー用ブラケット
Z750GPのキャリパーサポートです。
ノーマルのキャリパーを上から下に取り付け位置を変更するにあたり、トルクロッドの取り出し位置が異なりますので、ワンオフで製作することになりました。
ノーマルのキャリパーは片押しの1ピストンですので、キャリーパーサポート側にブレーキパッドを保持したり、スライドピンが入る部分を作らないといけません。
結果、50mmの分厚い材料から削り出さないと一体では作れません。
いつものことですが、加工よりも採寸が大変でして、X,Y,Zの方向の寸法を計測して図面を描くまでがものすごく時間がかかってしまいます。
ブレーキディスクをまたいでブレーキパッドをポジショニングしますので、下の画像のようにディスクの裏側まで部材が必要になります。
でもこれで終わりじゃなくて、キャリパーの回り止めのトルクロッドを使いますので、スイングアーム側にもロッドの取り出し部分を製作して溶接する必要があります。
キットの部品を組むだけでなく、オーナー様のこだわりを形にすることはウッドストックの得意とするところですので、いただいた宿題をたくさん悩んだ末になんとかこなして、やったーできたー、と思った次の瞬間からは、次の宿題を悩まないといけません。
そういえば21年前に開店してからというもの、いつも悩んでいますね~
悩むのが趣味でしょ? なんてよく言われますけど、少しでも良い仕事をしようとするとやっぱり悩んでしまいますよね?
最初にこの業界に入った時にワークスでお世話になってもの凄く良かったと思うことは、きちんとした仕事をするのが当たり前という、本当に当たり前のことを学ばせていただいたことだと思います。
ということで、今日もどうにも治らないオートバイと格闘しちゃいます。