CBR1000RRエンジンチューニング
エンジンオーバーホール中のCBR1000RR
シリンダヘッドのポート加工、燃焼室研磨、バルブシートカットなどなどの作業が終了しましたので、工場のおざおざが面研磨を担当して、オールウッドストックでチューニング完了です。
簡単に書いていますけど、いつもしているので慣れているとはいえ、なかなかの仕事量でして、それなりに時間はかかっております。
組んでいましたクランクケースとシリンダヘッドをドッキングして、まずはバルブクリアランスの調整なのですけど、なんと売るほど所有しているタペットシムなのに、偶然使いたい厚みのシムが重なってしまい、珍しく作業中断してしまいました。
手持ちのシムでもメーカー指定のクリアランスの範囲内には十分入るのですけど、やっぱり少しでも自分の設定した数値から各バルブのクリアランスにバラツキがあるのが許せないので、欲しいシムを注文することにしました。 (例えば、0.18~0.22mm指定だとしたら、8バルブ全部0.22mmに合わせたくなるんですよねー)
許容範囲にあれば性能には問題ないのでしょうけど、ついついこだわってしまう性格なので仕方ないですね。 (レースメカさんだとみんなそうだと思います)
で、さらに間抜けな、ほんとに申し訳ない失態を… (オーナー様すみません)
カムシャフトを組むまで忘れていたことが…
カムスプロケットが長穴になっていなかった… ガビーン
バルブタイミングの調整できないじゃんか~
で、調べたら、ホンダさんのレースキットのカムスプロケットがお高いこと。
それを2個となるとかなりの出費になりますので、またまたおざおざ頼みです。
ウッドストック工場にてマシニングで長穴加工をしちゃいました。
ウッドストックの定休日とカムスプロケット加工のタイムラグ2日のあいだに注文していたシムが来ましたので、早速バルブクリアランスをばっちり調整して、バルブタイミング調整も完了しました。
このように途中経過においてはミスを繰り返しながら作業をしているわけですけど、納車までにはしっかりリカバリーして、お客様には良い状態で乗ってもらえるように頑張っております。
いけていないところもありますけど、温かく見守ってくださいませ。
プロの方がこれ読んだら“何やってんだ!”って怒られちゃいますので、プロの人は閲覧禁止です。 だって恥ずかしいですじゃん。(それなら書くなって?)