スイングアームエンドブラケット製作
耐久レースで使用するスイングアームの製作です。
車両はZX-10R
レース用ということで一般のスイングアームとは少し異なる設計になっており、スイングアーム本体にスイングアームドライブチェーン引きを差し込んで前後方向にも左右方向にもズレることのないようになっています。
画像にあるように右側はチェ-ン引きとリアキャリパーサポートが一体になっていますので、いつものことですけど非常に大きな材料をほとんど削り落して加工しています。
さらに車速センサーのピックアップを取りつけるようにしないといけないので、限られたスペース内にいろんなパーツを収めるように設計するのが大変です。
こちらは左側
ナットはアルミで作るわけにはいかないので、チャーン引きとは別で製作して埋め込んでいます。
右のようにキャリパーサポートがないので、面積はそれほどでもないけど、ナットを埋め込むために右よりも分厚い材料からの加工になります。
こちらは内側からの画像
リアホイールを後ろからレールの上をころころと転がしてアクスルシャフトが貫通する位置で止まるような構造になっています。
そして前方向にもレールがありますが、ホイールを外す際にドライブチェーンをいったん緩めるために前方に押し込まないといけませんので、このような形なわけですね。
鈴鹿8耐だったら、ピットイン⇒ホイール交換の数秒の短縮×数回、合計で何秒かのために、このような特殊で高価なパーツを装備しないといけないわけです。
レースは一秒のために物凄いコストがかかりますので、夢や目標を持って続けている皆さんは本当に凄いなと思ってしまいますね。
ウッドストックでは自分たちがレースをするときには無理してやっていただいた業者様が多数いらっしゃいました。 今度は皆様に少しでも良い状態でレースをしていただきたいので、このような依頼に対しては頑張って対応しています。
これから全日本が始まり、8耐の準備も本格的になってきますので、このようなパーツ製作が多くなりそうですので、頑張って作業してまいります。