バイアスタイヤ

当ブログでは毎度毎度、バランスが大事ということをしつこいくらい申しあげております。

このZ1Rもそのような事例で、手直しの度にだんだんと乗りやすくなっている車両でありまして、このオーナーさんから「フロントが高い方が乗りやすそうだけど、フロントタイヤを110/80-18から110/90-18にしたらどうでしょうか?」 というご質問。
このサイズは一般的ではないので、不安になるのもよくわかります。

スイングアームが代わっていて、リアの車高が少々高くなっていまして、しかも先日へたっていたリアサスからパリッとした新品のオーリンズのサスペンションに変更したことで、余計にフロントに負担がかかっていること、フロントフォークの突き戻しももうできないということから、フロントタイヤの直径を大きくするのはありかもしれませんということ。

しかも「ラジアルタイヤをやめてバイアスにしたらダメでしょうか?」 というご質問。
このチョイスもラジアルタイヤ全盛の時代で不安になるのはわかります。

「いやいや、もともと華奢なフレームに36mmの弱そうなフロントフォークなので、当然バイアスの方が良いに決まっていますよ」 という僕の返答。

いつのまにやらタイヤメーカーのカタログの中でも隅の方に追いやられてしまっているバイアスタイヤですので、本来こちらの方がバランスが取れるはずなのに、カタログの前の方に掲載されている方が良いタイヤなのでは… という錯覚に陥っているユーザーさんが多いのも事実ですね。

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今回はブリヂストンのBT45Vさんに活躍してもらうことに…

80から90になることで前車高が上がりますので、よりまったりした癖の無いハンドリングになりました。

しかもバイアスの柔らかい優しい剛性感と弱弱しいフロントフォークとの相性がばっちりで低い走行レベルでも接地部分の感じが解りやすく、安心感が増したような感じでした。

やはり高さのバランス、強さのバランスはオートバイにとってはとても大事であり、どこかを強くすると他のあらゆる部分を強くしないといけなくなるし、後ろが高くなると前も高くしないとバランスが悪くなります。

世の中にはバランスの取れていないカスタムマシンが氾濫していますが、少しの手直しで別物の乗り味に変わりますので、なんだか乗りにくいなと思いましたら、知識のあるショップさんで相談してみてはいかがでしょうか?

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