CB1300SFにGSX1300Rオーリンズサスを…
先日のテイストオブツクバで練習不足ながら良い成績を残した、Garage414の光元選手のCB1300SFです。
ライダーのコメントを聞いたり、走行動画を見てみると、フロントに対してリアが負けているようでしたので、リアの対策をすることになりました。
使っているバネレートや車高などから、リアサスというよりはリンクの動きが問題のような感じだったのですが、リンクを作り変えるとなると、理想のものができるまで試行錯誤しなくてはならず、ものになるまでにかなりの時間を要することになるので、今回はリアサスを作って確認することに…
しかし、現状を把握できないと、どんな減衰のサスにすればいいのかわからないので、インテグラルさんにお願いして、サスペンションダイノ?で測定してもらい、今足りない部分を補うようなリアサスの設定を考えてもらいました。
更に、フレームなどへの干渉がなく、長さも適応しないといけませんので、どの車種ベースで作るかをお任せした結果、GSX1300R隼用のTTX MK2ベースで取付部分の改造で対応していただきました。
で、サスが届いても、すぐには車体に組みませんよ。
取りあえず、当たり前のようにスプリングコンプレッサーでスプリングを外して…
スプリングの自由長の測定です。
180mm設定のいスプリングは181.5mm(後から管理しやすいようにコンマ0かコンマ5にします)でした。
プリロード調整をゼロの状態でスプリングのセット長は169.5mmでしたので、アジャスターを一番抜いてもイニシャルは12mmかかってしまいます。
まずはこのままでテストしてみようとは思いますけど、もっとプリロードを抜きたいということも考えられますので、一応対策を…
レースで使っている数々のスプリングのなかから同じバネレートで少し短いバネを発見!
同じ180mm設定でさっきのものより2mm短い179.5mmのバネがありました。
これを組むとプリロード10mmスタートでセッティングできますね。
これより抜きたい時は160mm設定のスプリングを使って油圧アジャスターの位置を十数mm下方にずらして使わないといけません。
とまあ、いろいろと方法はあるわけでして、どんな方向にアジャストが向かっても現場であれこれと対応できるように最善の準備をしておく必要があります。
せっかくテストに行っても、向かいたい方向にセッティングが進められないともったいないですからね。
てな感じで、レースのセッティングしようと思うと、スプリングの本数が山ほど必要になりまして、リアに関してはサスペンションの本体よりスプリングの方が金額がかかってしまいます。
いろいろやって改善されなかったらリンク作りましょうかね?