キャリパーサポート製作
オーリンズの正立フォークとブレンボキャリパーを合体させるために製作したワンオフのキャリパーサポートです。
自分がウッドストックを始めた当時(1990年代初期、昔ですね~)はまだあまりボルトオンパーツというのが一般的ではなかったですし、ブレンボを生で見たことがない、なんていう時代で、やっと購入したレース用のキャリパーをマシンにセットしたいというカスタムユーザーが増えはじめたときでしたから、単品でキャリパーサポートを作る仕事が多くありましたね。
当時はまだマシニングも設備していませんでしたので、採寸したら、図面を描いて、厚紙を原寸大に切って、実際にフォークとキャリパーにあてがって確認、今度はアルミの板に青ニス塗って、ケガキバリでお絵かきしてから、ボール盤で穴を開けて、外周をノコで切って、さらにヤスリ、ペーパー、バフで仕上げてフライスで作ったのと解らないくらい綺麗に仕上げておりました。
今思えばもの凄い時間と労力がかかっていたわけですが、実際に車体に装着すると、少し寸法的に気に食わないこともあり、そんなときは同じ作業をもう一度繰り返していました。
その当時に作ったオートバイを車検などで入庫した際に見る機会があると、手作りでよくやっていたなーと感心したり、機械で複雑な形状に作ったものよりも味があってカッコいいなんて思ったりもします。
手作りしていたからこそ、機械のありがたみがわかるし、逆に手作業の大切さもわかるのでしょうね?
Woodstockロゴも機械だから削れるようになりました。
こんなにオフセットがきついと、一体で削り出すなんて大変すぎますので、2ピース、3ピースで合体させて作れるような形状を頭を悩ませていたものですが、今ではでっかい材料からガリガリ加工してくれます。
でもでも、いつも言っていますように、加工まではとても大変なのですけどね。