またまたキャブレター地獄
このところ新しい機能満載の最新オートバイも次々と入庫してきて自分もたくさん勉強しないと知識が追いつかないくらいメーカーの技術が進歩しているわけですけど、世間ではそれに反して旧車もまだまだ人気があるようでして、ウッドストック店内はいろんな問題を抱えた古いマシンの入院が多くなってきました。
問題の多くはやはりキャブレターが原因のものが大半で、最終的には試走と分解調整を繰り返すなかなかハードな作業に終始しなければなりません。
それでもキャブレターの前にエンジンの圧縮はどうなのか? 点火はしっかりしているのか? を確認し、それらが問題なければやっとキャブレターに着手するという手順になります。
しかし、新しいFCRやTMRならまだしも古いノーマルキャブレターやCRキャブレターの信頼性はとても低く、ジェッティングで治ることもあれば、原因が解明できず長期にわたり入庫したままになる車両も珍しくありません。
あとはエンジンやマフラーの仕様によってはしっかりとトルクを出そうとするとスパークプラグがすすけてしまったり、プラグがしっかり焼けるようにすると低回転からのトルクが不足してしまったりとどこかを我慢した納得いかない状態になります。
メインジェット、スロージェット、ジェットニードルなんて本当にたくさん在庫して考えうる組み合わせを試すことはできるのですけど、なにせキャブレター本体に問題があった場合はどうしようもなく、しかし本体の不良であると断定する根拠を見つけるのは至難の技ですので、いつまでも納車できずにずるずる作業をしてしまわざるを得ない、いわゆるハマっちゃうことになってしまいます。
いろんなショップさんに相談したけど最後の砦として持ち込まれるような車両の手ごわいこと手ごわいこと。
最初からウッドストックでエンジンオーバーホールしておけばいろいろとすんなりいくのになーとブツブツ言いながら格闘しています。
今日も試乗するぞー(泣)