FCRキャブレターセッティング
まだまだ続いていました キャブレターセッティング
もう古いノーマルキャブレターやCRキャブレターなんて嫌いだー、インジェクションなんて贅沢は言わないからせめてFCRにしてくださいよー。 なんていつもぼやいていたものの、FCRでも苦労することがあるようでして、いつまでも格闘している次第であります。
まずはゼファー1100です。 この車両は1100ccもあるので太いトルクをいかしてサクサクセッティングが進むと思われがちですけど、基本的にエンジンパワーは貧弱だし、大きなオイルパンのおかげでエキゾーストパイプのレイアウトも限られるし、いろんな条件がレーシングキャブレターに合わないのかとても苦労する車両のひとつです。
まさにこれもそれに該当する代物で、太いパイプも邪魔をして極低速の力がなく、こんな時にはパイプに小細工をしてなんとか走れるようにするのですけど、エキパイからテールパイプまで全て溶接で繋がっていてコストを考えると手が出せません。
限られた条件で問題を克服しようとしてもどこかを犠牲にするしかありません どっちつかずにはなりますけど、ひどすぎない程度にバランスを取るしかないのです。
エンジンのパフォーマンスも大事ですけどキャブレターのセッティングにおいてはマフラーってもっと大事かもしれませんよ。
画像はダイノマシンでパワー測定をしているところです。
作業は上の回転を主に調整し、中低速に関しては実際に試乗を繰り返して各セッティングパーツを交換しながら作業を進めますので、なかなか大変な作業になります。
こちらはXJR1300です。
FCRの交換する前にノーマルでパワー測定をしておきます。
新品のキャブレターですけど、組み付ける前にスロットルバルブと油面の同調が取れているかを確認して、各ジェットの交換を済ませてから車体に組み付けます。
ハイスロットルはウッドストック製を使わせていただきました。(写真撮るの忘れちゃった~)
さすがに1300ccあるのでセッティングにハマるようなことはないと思います。
でも自分はそういう引きが強いから何かあるかもね?
そういう引きと言えばこちら…
もう許して… もうどれだけ分解して、どれだけ乗ったことか…
ジェット1ランク、スクリュー0.5回転でプラグの焼けがまったく違い、走りもまったく違います。 セッティング作業途中でキャブレター本体の不具合が発覚したりして一進一退を繰り返してまったく納車に至りません。
元々こちらで管理(エンジンOHや新品キャブレターの装着など)できていればもっとすんなりいくのでしょうけど、他に悪いところがあるのがわからないまま調整という名目のみで入庫するとこういうことになることが多いですね。
全部任せてもらえたらいい仕事する自信あるんですけどね~