クロスミッション
CB1300SFのエンジンOH&チューニングです。
日雇われレースメカのお仕事でサーキットに出向いておりまして、ショップの作業が遅れ気味ですので、店に出ているときはフルスロットルで頑張っています。
社外品のクロスミッションを組み付けるに際して、サイドクリアランス調整用のシムを調達してスタンバイOKのはずでしたので、“よーし組むぞー” と意気込んでおりましたが、“ん???” と思われる問題がたくさん発覚してしまいましたので、一気に予定変更で2日間もかけて対策の加工、調整に…
線で接触しているものを面で受け止めるような加工をしたり、バックラッシュがまったくなくて動きがスムースではないものを対策したりと、なかなか一筋縄ではいかないものに出っくわしてしまいました。
製品に対して何の疑いも持たずにただ組んでしまうと後々必ず問題が生じるものを事前に見つけることができるのもやはり前もっての測定があればこそではないでしょうか?
使ったシムにしても内径、外径、厚みが備わったものが売っているわけではありませんので、近しいものを手に入れてからこのミッションに合うようにこちらで加工しなければなりません。
ただ、こちらがでできることはギアとギアの接触のしかたの調整にすぎないわけでして、ギアの素材や表面処理に関しては製造メーカーの作り方に関わってしまいますので、これだけ万全を期してもあとは壊れないでねと祈るしかありません。
画像はありませんけど、この後もちろんクランクケースを仮組みして、1速から5速まできちんとスムースにシフトチェンジができるのかを確認しています。
いろんな事前の処理を施したらクランクケースにクランクシャフトとコンロッドを組み込み、さらにトランスミッションも組み込んで、ようやっとクランクケースを合わせることになります。
分解して洗って組むだけだとすぐに終わってしまうこの作業ですが、きちんと機能させようとするとなると、もう何倍も時間をかかるわけなのです。
そして、クランクケースのボルトをすべて締め付けたら、ようやく少々緊張から解放されます。 ホッ…
ですが、ですが、まだまだエンジンだらけのウッドストック店内です。
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またまたレースでサーキットに出かけないといけないので、やっぱりピンチは続きそうですね。
頑張って10月を乗り切らないと…