シーズンオフの重整備
めずらしくウッドストックにて製作し車両販売したZ1
オイルクーラーの取り付けとその他のメンテナンス作業を行いました。
自分のした作業に問題がないかどうか寒い中試乗し(ついつい心配になって乗ってしまいます)、オーバーホールしたエンジンやキャブレターセッティングに関しても問題なく気持ちよく走ってくれました。
黒のエンジンで黒いマフラーだと黒いオイルクーラーがシックでいいですね。
こちらのZはドライブチェーンとスプロケットの交換で入庫したのですけど、その確認で試乗した際にステムベアリングの不具合(左右にハンドルを切ると真中でカクンと一時停止する)を感じましたので、お客様に症状をお伝えしたところ新品に交換することになりました。
やはりベアリングレースには深い打痕があり使用限度だったことがわかりました。
もちろん交換後にはもう一度試乗をして確認しました。
先程のZ1同様にキャブレターセッティングは良くできており、快調に走れました。
このように実際にオートバイに乗ることでマシンの状況を把握することができ、お客様が気づきにくい問題点を見つけ出すことができますので、なるべく多く乗ってみるようにしています。
こちらは先日分解したCBR1000RRのエンジンパーツの測定。
分解しましたら必要部分の測定をしながらどのパーツを注文するかとか、どのように修正するかとかを確認します。
上の画像はクランクシャフトのジャーナル、ピンの外径を測定しているところ。
サービスマニュアルではクランクシャフトに外径の値により刻印が記してあり、クランクケースとの組み合わせによりどの厚さのメタルを使うのかを決めるようになっています。
しかし実際に測定してみると刻印のとうりになっていないことがありますので、きちんと現物を測定するようにしています。
このCBRもやはり測って良かったという感じでして、サービスマニュアルの表に記された刻印による外径値と測定値は全然違っていました。
これだけの作業だけだと不十分なので、さらにこれからプラスチゲージでもう一度オイルクリアランスの測定をしてみます。 念には念をですね。
こちらはゼファー1100のエンジン。 オーバーホールとガンコートペイントを施す予定です。
明日にはこれまたエンジンのオーバーホールでGPZ900Rが入庫予定ですし、CB1300のエンジンのチューニングもやってきます。 シーズンオフには重整備が多いですね~
ありがたいことです。