GSX750Rメンテナンス
GSX-R750のメンテナンスです。
車検のついでにエンジンの異音の原因を解明して修復することになり、ノイズの発生場所を突き止めるためにいろいろとやってみました。
おそらくはシリンダヘッド周りと思われるカチカチ、ジャラジャラ、プチプチという音。 セオリーでしたらバルブクリアランスの調整からなのでしょうけど、シリンダヘドの中身の作業は工賃が結構かかりますので、それは後にまわして、まずは簡単にできるエキゾーストの排気漏れをチェックするためにマフラーを外して各部の立てつけなどを確認してみますが、これといった問題点は見つからず、この状態で見れる部分は他も見ておこうということで、助っ人登場!
エンジン職人の“Mid West Racing"の吉永さんがファイバースコープを持って来てくれまして、バルブ周りに問題がないかを見てくれました。 狭いところの奥の方も見て確認できますので、とても役に立つ機械ですね。 欲しいけど買ったら高そうだから、必要になったらたま持って来てね? ということになりました (ラッキー)
しかし、これまでではノイズの問題は解決せず、この後、バルブクリアランスの調整をし、その調整中にクランクシャフトを回すのですが、その時にカムチェーンの遊びが少し大きいようでしたので、テンショナーの調整(オートテンショナーだけどちょこっと手直しです)もしたところ、嫌な音はほとんどなくなりました。
今回の内容でしたら原因はバルブクリアランスが大きくなっていたことと、カムチェーンテンショナーのちょっとした不具合の合わせ技だったわけですけど、今回のファイバースコープもしかりですが、出来うる限りの方法を使って確認作業をする方がより高い確立で複数あるかもしれない不具合を見つけ出すことができると思います。
しかも自分ひとりでするよりは “おざおざ”や“ヨッシー” という能力の高い人たちと協力することにより、より精度の高い仕事ができる環境を作っています。
特にエンジンのメンテナンスに関しては吉永さんのおかげで今までよりもさらに良い仕事ができるようになりましたので、ウッドストックにお申し付けくださいませ。
みんなで頑張ります。