CB1300SF、GPZ900Rエンジン加工
CB1300SFのシリンダとシリンダヘッド、GPZ900Rのシリンダヘッドの面研。
CB1300SFのエンジンは重い、パワーがない、回らない、バンク角ない、パワーアップしたくてもパーツがほとんどない、と、レースをするにはあまりにも適していない車両。 それをどうにかして速くするのも腕の見せ所ではありますが、そうは言ってもできることは限られます。
高圧縮ピストンはなさそうなので、カサを盛ることはできませんから、それではカサを減らすしかありませんので、ゴリゴリと削ることに…
まずはシリンダから。 ピストン上死点にしてもシリンダの上面から随分下方にピストンはいらっしゃいますので、程よいスキッシュになる程度にまでシリンダの上面を面研しました。
シリンダの上面研磨の際には下側のスリーブ部分をが邪魔になりますので、専用の治具を製作しないといけませんのでひと手間かかります。
そしてシリンダヘッドの面研磨。
ヘッドもかなり余裕がありそうですので、0.数ミリ面研していきます。 それでもやりすぎるとピストンとバルブのクリアランスがきつくなりますので、あらかじめ測定しておいた数値をもとに加工量を決めています。
そしてこちらはGPZ900Rのシリンダヘッド。
このヘッドはもう何年も前に面研したものですけど、今回はその後2度目のオーバーホールで分解したら少し面が荒れてましたので、さらっと表面をさらうくらいの面出しをしました。 ノーマルよりは随分と圧縮が高いエンジンですので、これを怠って圧縮漏れや冷却水漏れが出てしまうといけませんので、念のための加工です。
たくさんありました分解されたエンジン部品の数々、やっとこさ事前準備ができましたので、これから組付けしなければいけませんね。 一体何基あるのでしょう? 早く組まないと次のが分解できないくらい場所がまったくありません。 雨が降るとオートバイを外に出せないのでさらにスペースがなくなり、狭い場所でみすぼらしい状況で作業しています。 トホホです…