TMR/MJNセッティング
Z1000Aのキャブレターセッティング
今回はいつものFCRではなくTMR、しかもMJNです。
MJNはエンジン、マフラーの組み合わせが合っているときには文句のつけようがないくらい、インジェクションじゃないかぎりA/Fの値が綺麗にならないでしょ、な感じで良いのですけど、そうでない場合には小手先だけの調整ではなかなか思いどうりにセッティングが進みませんので、戦々恐々としながらの作業になりました。
まずは持ち込まれたままの状態で試乗をしてみて、その乗り味をしっかりと覚えておいてからダイノマシンに載せてパワーチェック&A/F値のチェックをします。
セッティングの状態はさておき、まず驚いたのはパワーが凄い出ていること。 このエンジンはウッドストックで作業してはなく、外観を含めてとても綺麗に丁寧に組まれているようでしたので、どんなエンジンかなー? と興味深々で測定しました。 えーっ、すごーい、いいエンジンだー、どうりで最初に乗った時に、凄い速いじゃん、そんなにセッティング変える必要あるかな?と思った状態でした。
ただ、アイドリングからの開け閉めでのギクシャク感と回転の戻りが悪いかな? という印象でしたので、その辺を重点的に見ていくことに。
セッティングの前にアクセル本体の戻りの動きを確認して、ハンドルグリップのゴムがハンドルエンドやスロットルホルダーに干渉して動きが渋くなっていないか、ハンドルバーとスロットルがグリスなどで動きを抑制していないかなどを確認して、細かく微調整してみます。 実際にはこれらが原因ではなかったけど、やらないよりはやっておいた方がいいですし、最終的に見てなかったこれが原因なのに、無駄にキャブレターを触りまくってももったいないので、まずは基本的なメンテナンスからするようにしています。
メインジェット、パイロットジェット、ニードルの変更に加えて、しまってあったパイロットエアジェットまで引っ張り出して調整を進めます。 試乗して気にならなかったところもグラフで見ると気になりますので、いろいろと無駄打ちもしながらですがトライしてみていいところを探りました。
オーバーホールしてもらったばかりのキャブレターということで、スロットルバルブの開き方も4個ばっちり合っていたのですけど、心配になって負圧を見てみるとこんな感じ。
回転が残るはこれなのかな? と、ダメならまた元に戻せばいいや、と同調をとってみることに…
調整していくとこんな感じにだんだんと4つが同じ数値になっていくように調整します。 しかし、FCRなどのレーシングキャブレターの場合は、キャブレター本体でスロットルバルブの開き方を合わせるだけのことが多いのでいつもしているわけではありません。 今回の症状での問題点探るための作業ですので。
そして、またまた試乗してみての確認。 良くなったところもあれば、A/F値に騙されてしまった(もちろん大変参考になり頼りにしていますよ)ところもあり、乗ってはジェットを取り替え、乗ってはノズルの段数を変え、夏の炎天下の中、試乗を続けます。
そしてそして、今日も続きをする予定なのです…
頑張ります。