CB1300SFエンジンチューニング
CB1300SFのレーサー製作
はたしてこの新車の面影は残るのでしょうか?
車体の方は徐々にではありますけど進んでいます。 何かにつけてありきたりなものではなく、見た人をびっくりさせたいだったり、「何やってるの? 馬鹿じゃないの?」 と言われると気持ち良くなるような変なフェチですので、完成して「バカ!」と言われて一瞬気持ちよくなるためだけに、莫大な時間をかけて作り上げないといけない業を背負いながら粛々と作業をしています。
一方、エンジンはと言いますと、レースをするにはあまりにも大きく、重く、それなのにあまりにも非力で、パワーアップパーツも存在しない車種ですので、それならパーツ作るしかないのかな? という思いで、マシンのオーナー&ライダーのGarage414の光元社長にお願いしてシリンダヘッドとシリンダを調達してもらいました。
早速、ウッドストック工場でゴリゴリ切って輪切りにしてみました。
あーあ、もう使い物にならないわ。もったいないですねー。
本気でレース用のエンジン作ろうとしたら知っておかないといけない数値がたくさんあります。
もちろんメーカーからの図面など手に入るわけはありませんので、現物をこうやって確認するしかありません。 感に頼ってというのも悪くはないのかもしれませんけど、ある程度は数字が分かっていないと、ダメなときの傾向と対策の立てようがありませんので、このような手間は仕方ないのかなと思います。
そして、こちらはシリンダの断面。 スリーブが鋳込んであるので、こうするしか確認のしようがありませんでした。 思いのほかスリーブの肉厚が薄かったのがショックです。
これだけのネタがそろうと実際にクランクケースに加工したシリンダと加工したヘッドを組むことで各部のクリアランスが明らかにもなり、自信を持って数字を詰めることができますので、とても有効な作業になります。
これからどのように手を加えていこうかと考えるのが楽しいですね。