いろいろメーターパネル
何やら忙しそうなメーターパネルのワンオフです。
ビキニカウルの装着されたZ1に追加の各種メーター、インジケータ類を良く見えるように作ってというご依頼。 しかもカッコよく… って… 無理でしょ!
元々限られたスペースがあって、そこにはこのパネルの外周分の面積内で勝負するしかなく、それはそれはパズルのようにいろんな組み合わせで配置してみたのだけど、もうこの組み合わせ以外にははみ出すことなく収まることはなかったので、こうなっちゃいました。
タコメーター、ヨシムラマルチテンプメーター、アクティブスピードメーター、シフトインジケータ、GPS&レーダー、メインキーボックス、あとはインジケータランプが4個… です。
これ、運転中に見れるのかな? というくらいのにぎやかな仕様です。
表側から見ると、「スペースがないって言ったって、まだ隙間あるじゃんか?」 と突っ込まれそうだけど…
それぞれは裏側の固定するためのプレートで留めてあげないといけませんし、各種配線が密集しており、それは大変なことになっています。 しかもこの大きな物体をカウルの取付け部分と合体するスペースも設けておかないといけませんので、これが限界というわけなのです。 これもいつものことだけど、デザインが決まれば作るのには時間はかかりませんけど、この形状に決めるまでには物凄い時間を要さないとできません。
配置決め⇒図面描き⇒型紙を作ってカウルに当てて確認⇒取付け不可能のため再作図⇒型紙を作ってカウルに…take2⇒どうしても収まらないのでカウル側の加工⇒そして、再、再作図⇒型紙…take3⇒…take4⇒途中で泣く⇒どうやってお客さんに断ろうかと悩む⇒一度諦めてもらおうと連絡する⇒そこを頑張ってなんとかしてと説得される⇒しぶしぶだけど説得されてしまう(泣)⇒おざおざのご機嫌をとるためにちょっぴり優しいふりをする(缶コーヒーおごったりして…わりと安くあがる)⇒そしてやっとプレートの完成!⇒これで楽になれると思いきや配線地獄に…⇒プレートのアルマイトはブラックだと思ったらゴールドでと言われる⇒ゴールドは豊臣秀吉風になるからもっと地味な方が良くないかな?と説得する⇒…⇒そして完成となりました~(結局、説得失敗なり…)
それどころか、ステムまでゴールドに相成りました~ 派手にもほどがあることに…
晴れると太陽の確度によっては運転中に眩しくて困ってしまう仕様になりました(だから黒にしてって言ったのにねー)
このゴールドなカスタムはまだまだ進行中ですので、またそのうち他のパーツもご紹介します。 最初はあまりにもウッドストック色からは縁遠くて引いていましたけど、慣れとは怖いもので少しばかり馴染んできてしまいました。 次はどんなオーダーが来るのかな(怖いよー…)