エンジンパーツ洗浄
寒空の中、北風に吹かれながら店の外にある洗浄台で分解したエンジンを洗浄しています。 これらをきちんとしてから各部の測定後に中古のまま再使用するのか、新品に交換するのかを決めてから最終的な見積りをしています。 もちろんばんばん新品にした方がより程度は良くなるのはわかりきっているのですけど、みなさん限られた予算でやりくりしながらオートバイを楽しんでいるわけですから、良い加減(いい加減ではありません)を考えて、使えるものは使って、修正可能なものは修復して、それでもどうしようもない部品は新品にするようにしています。 もちろん、レース用のエンジンで距離管理しているものはまだ使えそうでも心を鬼にして新品にしますよ。 大事な時に壊れてしまっては何のためのメンテナンスかわからなくなりますので。
こちらはZRX1200のシリンダヘッド。 そこそこの走行距離でカーボンがびっしり焼き付いている燃焼室や排気ポートはなかなか大変。 しかも16バルブですのでさらに手ごわいですね。
こちらはゼファー750のシリンダヘッド。 だからといって2バルブが楽なのかといいますとそうでもなくバルブガイド周りの汚れはなかなか強力にこびり付いていて最終的には削り取らないと綺麗になりませんでした。
で、本日3機目の一番の難敵がCBR400Fのシリンダヘッド。 バルブ、ポートが小さすぎて指が入らないよー… なことになり、いろんなグッズを駆使してなんとかかんとか綺麗になりました。 ほんとに小さいバルブです。
ZRX1200のこんなだったピストンは…
これくらいにまでは綺麗になり…
そして、パーツが綺麗になればなるほど、それに反比例して私の手は強力な洗浄液でぼろぼろ、がさがさになってしまったけど、それでもまだまだ「早くお風呂に入れて綺麗に洗ってよー」 というパーツたちはたくさん待ち構えています。
CBR400Fの傷が深くて使えなかったスリーブは正常なものに入れ替えて、ホーニングも完了してスタンバイできました。 この車種のように新品の供給がままならない車両はとても大変ですね。 いつもどおり亀さんのような遅ーい進行具合ですけど、それでも確実に前進していますので、もうしばらくお待ちくださいね。