ZX-6Rステップ製作(ワールドスーパースポーツ参戦用)
2013年から2016年までカワサキワークスのチームグリーンで大活躍していました渡辺一樹選手が2017シーズンからスーパースポーツ世界選手権(WSS)にフル参戦することになりましたね。 世界かー、凄いなー、自分もいつかはレースで世界で活躍したいなー、と思いながら20数年、日本でも落ちこぼれているのだから世界なんて夢のままだったなー、と思っていた矢先のこと…
RS ITOHの伊藤監督からご一報があり、「一樹がウッドストックのステップをWSSで使いたいって言ってきたんだけど、2月の開幕までに作れるかな?」 という御依頼が…
「えっ、だけど、伊藤さん、イタリアのチームで用意できているでしょ? 自分たちの使っても大丈夫なのですか?」と私…
広島の片田舎でおざおざとふたりで今となっては古い低性能な機械でちまちまと作っているのに、渡辺選手のような日本のトップライダーであり、これから世界に挑戦するという大事なシーズンにご指名していただけるなんて、とても光栄なことであり、自分のかなわない世界への夢をパーツに形を変えて優秀なライダーが一緒に戦ってくれることがありがたく、その瞬間に「やります、やらせてください、大変嬉しいです。」 と即答させていただきました。
渡辺選手は2012年にRS ITOHチームとしてJ-GP2クラスで全日本チャンピオンになった時にもウッドストックのステップを使用してくれたり、プライベートのZ800でもウッドストックのステップを購入して使ってくれていましたので、どこか気に入ってくれていたんだなーと改めて感謝するとともに、ステップというポジションをつかさどるパーツの重要度を再確認した次第です。 だって、世界選手権で参戦しているチーム、絶対に常用しているメーカーがあるはずなのに、それでもチームに頼んで他のメーカーのパーツを使うことを了承してもらったのでしょうから、それくらいオートバイにおいてはステップ、ハンドル、シートのポジションパーツは大事ということになるのでしょね?
マシンはカワサキZX-6Rです。 このレース用のステップ、これまで一体何セット作ったんだろうというくらい作りまくっています。 今回はちょっと気張って裏側もしっかりと軽量加工を施していいところを見せちゃったりして。
手間はかかりますが、やらないよりはやった方が良いことはやらせてもらっています。
あれだけアグレッシブなライディングをするので、転倒も考慮してリペアパーツも合わせて製作、これくらいじゃ足らないかな?
2月26日のオーストラリアのフィリップアイランドから開幕しますので、Team GOELEVEN 渡辺一樹選手を応援してあげてくださいね。
そして、先日、伊藤さんから… 今年はJ-GP2、ST600だけじゃなくJSBにも全日本フル参戦するからZX-10R用のステップ作ってね、という御依頼がありました。 ということは当然今年も8耐にも参戦ということですね。 今シーズンはライダー皆さん転倒なく安全運転で速く走ってくれたらいいなー、と徹夜を嫌がるおざおざが言っています~