Z900RSライディングステップ製作

Z900RSのウッドストックオリジナルパーツの開発です。

最初はこんな板っきれを作ってみて、あれやこれやと議論しながら、暫定でポジションを決めてみたりして…

その後は現物を測定しながら図面を描いてみて、各部の干渉がないか、デザインはどんなのがカッコいいかなど、いろいろと確認作業をしてみます。

それで良しとなったら試作を加工して、実車にて装着確認をしてみてから、「あー、ここダメじゃんかー」 などと、問題が出てきますので、それの修正の追加工や再製作をするなどの作業を繰り返して、やっとプロトタイプが完成します。

今回は5ポジション。 ノーマルからは20mmバック/20mmアップがベースで、街乗り、ツーリングメインで考えて作りました。 それでも後ろ、上の35mmバック/35mmアップにするとワインディングでも充分に外足荷重できそうですので、ウッドストックとしてはこのあたりのポジションでいかがかなと思っております。

ハンドルをかなり低くするとなると、もっと変化してくるのかもしれませんが、まずはノーマルベースで良いであろう位置で試作を作っています。

他のパーツも並行して試作作りを…

ノーマルはペラペラであまりにも剛性がなさそうなエンジンハンガーブラケットはこんな感じで作ってはみたものの、大きな方はコストを考慮して2ピースにすると剛性ないのでは? と思われそうなので、やっぱり一体にしようかどうしようかと思案中です。

これはこれで2ピースがカッコいいような気もしますが…

いつもの流れで出来るパーツは比較的スムースに開発していけるのですが、こちらのような新たな試みの開発に関しましてはとてもとても時間をかけて考えて考えて開発を進めています。 こちらの新たなステップバーやステップペダルも幾度も図面を描き直しており、上記の図面はもはや原型がないくらいに修正をされていまして、加工も複雑すぎてウッドストックの機械では手に負えない形状になりましたので、いつもお世話になっているファクトリーヒロさんにもご協力していただき作業を進めています。

それにしてもあまりに凝りすぎていて、ステップ全体で一体どれくらいの金額になるのか、製作先行で考えていて、まったく想像ができません。

で、そんな高級なステップを何に使うの? ということですが、まずはお預かりしておりますRC213V-Sに搭載させていただき、同じ仕様で全日本選手権、鈴鹿8耐で使ってもらえるチームに供給していきます。 それで良い評価がもらえるようになりましたら、ウッドストックオリジナルステップキットの新たなシリーズになればいいなとは思っているのですけど、何せいつものことながら採算度外視で凝りまくってしまいますので、販売できるようになるのかどうかはまったく未定であります。

いつもそうですけど、安く作ってたくさん売る、どれだけ売りたいなどという商売のことなどまったく考えておらず、自分のオートバイに使うならどんなのがカッコいいかなー、くらいしか考えてないので、今回もその後はどうなることになるのかわかりません。

とは言え、凝ったものが大好物な人に囲まれて仕事をしていますので、この傾向は変わりそうにはありませんね。



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