ZX-10RR、ZX-6Rレース用ステップ
ZX-10RR、ZX-6Rのレース用ステップの製作
全日本ロードレース選手権が今週から開幕しますので、もう絶対に間に合わないよ~、と弱音を吐きながら、その前にありました東京モーターサイクルショーに出品された業者様からの依頼のパーツやウッドストック製品をご注文いただいているお客様の製作物と同時進行で加工していましたレース仕様のステップです。
今回は少し?仕様が異なり図面を描き直したりする部分もあり、更に時間がかかりました。 大きく仕様が変わるステップバーは現在製作中につき暫定仕様ですけど、それでも今シーズンは変更点もあり、良いところ、悪いところを確認できるのが楽しみです。
しかも、間に合わないと焦っていたところに伊藤監督から電話があり、「もうステップつくっちゃった?」 「今、頑張ってますけど、どうしたのですか?」 という流れ… 何か発生? また仕様変更? という恐い雰囲気…
通常のストリート仕様ではないことなのですが、レースのとあるパーツを変更したら今までになかった不具合が生じることがあり、その対策をするためにステップの部品の寸法を変更したものもテストしたいということに…
こんな感じでまた仕事量が増えちゃった事件が発生して寝れないことに繋がるという、自分たちのレースからは少し距離を置いていても、レースをしている気分にさせていただけることに感謝しながら身体はボロボロになっていくという、例年3月の流れ通りになりました。
電子制御の発達により、レーシングマシンも大きく変わってきており、パーツを製作するこちら側もそれらの流れを理解していないと、思わぬ不具合が出てしまいますので、これまでのような物理的な考え方だけでは通用しなくなったような気がして、取り残されないように頑張らないといけないなと戦々恐々としている感じです。
こちらはZX-6R用のステップ。 こちらも少しだけ変更点がありました。
それにしても、この数年で一体何セット作ったことでしょう? しかもこれがシーズンが終わるころにはみんな満身創痍な状態にまで使い倒してくれるので、ウッドストックとしてもいろんなノウハウを得ることができる試験場のような場としてとらえております。 しかも転倒も多いので、壊れ方まで把握できますし、今回は特にある部分の強度を上げたことで、転倒時に今までにない部分が壊れるのではないかということもテストしてもらう予定になっており、このようなトライ&エラーが今後の製品作りに役に立ってくれるであろうと考えています。