ZRX1200DAEGインジェクションセッティング
ZRX1200DAEGのインジェクションの調整
エアクリーナボックスを取り外してお洒落なエアファンネルを装着するにあたり、崩れた空燃比を調整することになりました。
ボックスがなくてファンネルだけだと一瞬キャブレターかと思ってしまいますね。
いつもJSB1000で見慣れているスロットルボディと比べるとかなり小さくて、はたしてこれでパワーは上がるのか心配になるくらいのおとなしいスロットル。
ウッドストック入庫時にはすでにこんなに派手にカスタムされていました~
そして、今回の調整にはお馴染みのパワーコマンダVを使用します。 国内に在庫がなかったので、納車時期が… と焦っていたらダイノマンさんが速攻で取り寄せてくれて大変助かりました。 ダイノマンさんには苦手な電気物のことではいつもいつも親切に教えてもらいありがたい存在です。
エアクリーナボックス装着時(サブコンなどの調整機能なし)に測定していたものがブルーのラインですけど、かなりA/F値が外れているのがお分かりになりますでしょうか? インジェクションだから補正されているのではと思いがちですけど、実際に測定してみるとこのように濃かったり、逆に薄かったりしている車両がほとんどでして、これがキャブレターなら走行に支障が出てしまうくらいギクシャクすることが多いので調整せざるを得ないのですけど、インジェクションでは知らずに乗っていることが多いのが現状です。 このようにまだ濃いのならば少しはまし? だけど、あまりに薄い状態だとエンジンにはよろしくないので、しっかりと調整してあげた方が良いと思いますね。 実際にエンジンのオーバーホールの時にピストンヘッドやバルブをチェックしてみると、相当薄い状態で乗っていた形跡が見受けられることがあり、はやり燃調はしっかりしておかないといろんなところに影響が出ることがわかります。 これによりエンジンのライフが変わるくらい大事な調整ですので、しっかりとやっておくにこしたことはないと思います。
こちらの赤いラインは調整後の全開時のパワーとA/F値のグラフです。 全域できちんと良い値になり、ピークパワーもなんとか上がってくれてひと安心。 これは全開での測定値ですが、パワーコマンダVの表にあるとおり、5%、10%、15%、20%、、、、と、各スロットル開度ごとにA/F値を測定して、それぞれの開度で数値を変更して空燃比を合わせています。
次はGSX-R1000Rのレーサーのインジェクションのセッティングが待ち構えていますので、排気ガスにやられた頭痛と闘いながら頑張らないといけませんね。