トライアンフ タイガー800XCインジェクション調整
トライアンフ タイガー800XCのインジェクション調整
今回もまたウッドストックとしては珍しい車種の作業ですね。
まずはノーマルのままで試乗してみてオーナー様がおっしゃっている症状を乗って理解するところから始めます。
とは言え、所詮は私が乗るだけですので、どれほどのことが解るのか怪しいものですけど、それでも乗っておかないと良くなったものなのか、逆に悪くなってしまっているのか判断しにくくなるので、ダイノ上で測定するよりも大事な作業だと思い乗るようにしています。
今回はBAZZAZを使用してセッティングすることになりました。
専用の取付ステーも製作してフィッティングしています。
実走が済んだらシャシー台上でセッティング。
試乗した時に感じたギクシャク感はアクセルの開け口の部分ですので、全開域よりは超低速(ゼロ開度~1/8開度くらいかな?)を重点的に調整しました。
ある程度、ダイノ上でセッティングしたら、再度、実走行で更に調整を施さないといけません。
特にアクセル開度の小さい領域ではパソコンに出てくる数値だけでは絶対に解りませんので、とにかく乗っては調整、また乗っては調整を繰り返して、アクセルの開け方に対して自然な加減速になるまで調整しました。 どんな車種でもそうですが、全開域で空燃比を合わせてパワーを出すという作業は簡単なのに対して、低速域での微妙なニュアンスを理解して、それを調整することはかなり難しいことではないかと思います。 実際に作業にかかる時間を比較しても、ダイノ上での調整時間よりも、実走行をしながらの調整の方が時間を要します。 このように動力に関する調整もそうですし、足周りも同じく実際に走ってその動きを確認しないと調整は出来ないはずと思い、いつもウッドストックの近所を走っています。 やっと寒い冬が終わって試乗も楽になりました。