エンジンパーツ測定
エンジンのオーバーホール作業がたくさん入っていて、もう大変な感じです。
それでも流れ作業的に作業することはできませんので、それぞれのエンジンに応じて、各パーツを測定して、再使用できるもの、新品に交換するもの、サイズ調整するものを選定しないと先に進めません。
こちらはクランクシャフトの測定。
少しでも規定値より大きくなっていたら迷わず新品にします。
コンロッドの大端部の測定
クランクシャフト側も測定して、メタルの厚みを決めます。
…けども、念のためにプラスゲージも使って、仮組みして再測定しています。
コンロッドボルトは締め付けトルクだけを信じて組むと裏切られることがありますので、ボルトの伸びも管理して組付けます。
これらはきっとレース屋さんにとっては当たり前の確認作業だとは思いますけど、目視だけでの確認や、一般的にはこうだろうという考え方、例えば普通はクランクやコンロッドはそのまま使うもの、バルブは擦り合わせをたくさんすれば大丈夫、というような安易な認識でパーツを選択したり、修正したりすることは、そのエンジンの寿命に大きな影響を及ぼす原因になりますので、やってもやらなくてもパワーには関係ない測定、確認でも手ぬかりなくやっておくべきだと、ひと手間もふた手間もかけています。
だから時間がかかっちゃうのよね~(泣)
まだまだ測定作業はありますので、また次回に書きますね。