GPZ900リンクロッド製作、Z1キャリパーサポート製作
GPZ900Rのリンクロッドをワンオフで製作しました。
車高調整式にするためにロッドエンド+トルクロッドの方式で使っていたリンクロッド。 長年に渡り、「折れるから固定式にした方がいいよ」 と言い続けていましたが、今回やっとこさ製作を依頼していただき、このようなリンクロッドを作りました。
可動部分がピロボールに比べてはるかに剛性が高く、壊れないことを理由に作ったものの、ここがしっかりと真っ直ぐ引っ張れるようになると、リアサスを動かすことに対してリニアになるので、リアが動いていることが身体に伝わりやすく、タイヤをしっかりと押し付けることに貢献していると思います。
一部加工はしましたけど、ベアリング、スリーブ、シールはカワサキの純正パーツですので、安心、安全です。 加工はウッドストックなので、そこだけ心配ですね…
このGPZ900Rはリンクもリンクロッドもピボットの位置もウッドストックで設定、設計したもので、あまりにもオリジナルすぎて他の900Rには流用できないのが悲しいところ(泣)
またしても一度きりのために長い時間をかけて作ってしまいました。
こちらはZ1にサンスターさんのブレーキディスクを使い、AP Racingの2ポットキャリパーを装着するための薄-いディスクスペーサ。
ボディーの大きなキャリパーがホイールのスポークに干渉してしまい、元々オフセットの大きいディスクだったのにも関わらず、それでもまだ干渉しましたので、ディスクのフローティングピンがフロントフォークのアウターチューブぎりぎりまで外に出るように、スペーサをワンオフで製作しました。
キャリパーサポートも製作して、スポークにぎりぎり、フォークにもぎりぎりの位置関係でなんとか形になりました。
こちらはウッドステップを使っているGSX-R1000R。
もう少しだけ上のポジションが使いたいからと、ステップバーの上にステップバーを乗せて溶接して上のポジションで使っているテイクアップの田村選手が工夫した逸品です。
こういうアイデア良いですね。 レースの現場でステッププレートを作る時間がない時に、溶接機があればポジションが変更できます(上にはですが…)
本日で平成が終わりますね。 明日からの令和になりましても、このようなアイデア満載の仕事をさらにステップアップして頑張ります。
ウッドストックは5月1日から6日までお休みをいただきます。
長期のお休みになりますが何卒よろしくお願い致します。