ブレンボのリアキャリパーサポートのワンオフ製作
エンジンのオーバーホールでお世話になりましたお客様のZX-9R用に作りました。
一昔前(いやいやZX-9Rも一昔前でしたね)のようなフローティングマウントでしたらトルクロッドで回り止めをしまして、キャリパーサポート本体はシンプルな形状で機能しますので、作るのも比較的簡単でしたが、スイングアームで固定するタイプの場合には、ご覧のようにまっ平の板状ではなくて、アクスル部分とキャリパー部分とスイングアームの回り止め部分の内外の位置が違いますので、それをピッタリと合わせるのが大変です。
もちろん製作するための加工も大変ですけど、更に大変なのは測定と図面描きなのです。
しかもこれだけ時間をかけても、たった一つしか作らないことも多々ありまして、勿体ない図面が多いこと多いこと。
そうそう、ノーマルの220㎜のブレーキディスクだとキャリパーがノーマルホイールと干渉して取り付け不可でしたので、今回は240㎜のカワサキの別の車種用のサンスターディスクに変更して、それに合わせてサポートを作っています。
組付けてしまうと見えにくい裏側はホイールとの干渉を逃げたり、無駄なホイールカラーを使用しなかったりするために、複雑にオフセットをつけています。
これだけ手間がかかっているのに、ひとつの製作で終わってしまうワンオフのオーダーに対しては、スムースに作業を進めることがなかなか出来ませんので、いつか完成したら嬉しいな、という程度に思っていただかないとお受けできない状況になっています。
とは言え、おざおざさんも私も常に100メートル走くらいの全力疾走で42.195キロ走るくらい長時間、エネルギーを使ってで作業を進めていますので、温かく見守っていただけましたらありがたいです。